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デッドスロー装置

デッドスロー装置はエンジンの推進力を減衰させるため、船外機のキャピテーションプレートに取り付けて使用します。

以下の画像がデッドスロー装置です。

画像の上部の部分をキャピテーションプレートに取り付けます。

艤装解説【デッドスロー装置】‐1艤装解説【デッドスロー装置】‐2

下図はデッドスロー装置を実際に取り付けたところの画像です。

艤装解説【デッドスロー装置】‐8艤装解説【デッドスロー装置】‐9

画面に映っているロープでアルミ板を開閉して回っているプロペラからの推進力を抑えます。

画像では2本のロープが見えていますが、左側から張り出している方がアルミ板を開くロープで、もう一方がアルミ板を閉じる役割をします。

エンジンの上部は下の図のようになっています。

艤装解説【デッドスロー装置】‐4艤装解説【デッドスロー装置】‐6

アイボルトで開閉用のロープを1か所に集めて、その先には引っ張った開閉用のロープを固定するためクラムクリートを取り付けています。

クラムクリートは開閉用のロープを固定する役割なので1つあれば十分なのですが、左右両方のロープを両手で操るため、やはり2つあった方が便利です。

赤い目印はその目印がクラムクリートの位置にきたときにデッドスロー装置が完全に閉まった状態に、青い目印は完全に開いた状態になるように付けました。

右の画像はデッドスロー装置が完全に開いた状態です。

画像には映っていませんが私の場合、手前のロープの途中にアイボルトを通らない程度の大きさのリングを1つ通してします。

それは、開閉用のロープはクラムクリートに挟まって固定されるだけなので外れるとアイボルトを抜けて下に落ちてしまう心配があるからです。

落ちたことに気がつかず、開閉用ロープを海中で引きながら走ってしまったり、最悪開閉用のロープをプロペラに巻きこんでしまうといったトラブルから未然に防ぐためです。

リングを通していることによって、外れたロープはアイボルトの位置で止まるようになります。

たったそれだけの工夫ですが、結構重宝しています。

私のエンジンの場合、閉じる方のロープを目いっぱい引っ張っても下の画像のようにアルミ板と閉じる方のロープが一直線になっているので、これでは完全にアルミ板を閉じることができません。

艤装解説【デッドスロー装置】‐7

推進力による水圧でかなり開いてしまいます。

もう少し閉じる方のロープとデッドスロー装置のつなぎ目が内側に入らないと閉じる力が弱すぎます。

そこで、何かいいものがないか近所のホームセンターに探しに行きました。

そして、見つけたのがこの部品です。

この部品を下図のように取り付けて横から平らな部品で固定しました。

デッドスロー装置2

取り付けている位置もなるべく水の抵抗がないように考えた末、このような形になりました。

ステンレス製なので錆びないとは思うのですが、アルミに取り付けているところが心配です。

アルミとステンレスはあまり相性がよくないと聞きますが、どうなのでしょうか?

その辺は詳しくないのでわかりません。

使用感は直角に曲がっているので、使用している最中にロープと絡まるかな〜と心配でしたが全く問題ありませんでした。

閉める力も以前とは比べ物にならないくらい完全に閉めることができるようになりました。

ちょっと風が弱い時には推進力を抑えきれずとても難儀でした。

徐々に前に進んでいってしまうのです。

エンジンをニュートラに入れれば風に押されて元にもどることができますが、それではエンジンを前進に入れてはまたニュートラに入れての繰り返しとなってしまい、とても釣りどころではなくなってしまいます。

それが今回これを取り付けたことにより、弱い風の時も風に立って1か所で釣りができるようになりました。

風が弱い時のエンジンをニュートラに入れたり前進に入れたりする回数が格段に減りました。

その分釣りに専念することができるようになりました。

ナイロンナットも割りワッシャーも持ち合わせていなかったので、そのまま普通のナットで止めています。

次回行った時はネジの緩みがないかチェックが必要です。