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インフレータブルボート運搬時のバウハンドルの補強

インフレータブルボートを運搬する時、バウの部分に1点だけ付いているバウハンドルの強度が心配になる時はありませんか?
訊くところによると、皆さんバウハンドルを取り付けている根もとの部分をボートの運搬中にがちぎってしまった方が結構いらっしゃるようです。
私もそのような方を何人か見てきました。
そして、私のボートのバウハンドルの部分もボートの運搬中に少し千切れてしまいました。

最初はバウハンドルの1点だけ

私はボートをマリンレジャー施設に保管しています。
その保管施設より、ボートをシャトルに載せてさらに そのボートの上に我々が乗り込んだ状態でスロープの傾斜をたどり、さらに砂浜のでこぼこ傾斜を数十メートルたどって海にエントリーします。
帰りはその逆で、波打ち際で待機しているシャトルにボートを入れてバウハンドルにシャトルのロープを引っかけて砂浜の傾斜を登り、スロープの傾斜を登って マリンレジャー施設内に帰ってきます。
その傾斜も結構な傾き具合で、ボートの乗員も私を含めて横綱級の大人が2人乗り込みます。
シャトルとはバウハンドル1点だけで繋がれていました。
考えただけでもゾッとする話ではないですか?

バウハンドルとDリングをつなげることを考えるが・・・

そこで皆さんはバウハンドルだけでは強度が不安と思われて、左右のDリングと3点を繋げて運搬しようと試みるのですが、これがまた中々うまくいかないようです。
それもそのはずで、3点を別々に繋いで1か所でまとめても、引く方向が右か左に傾けば、左右のどちらかがゆるんでしまうので、かかる力が均等には分割しないのです。

そこで考えられたのがこの方法

左右のDリングを1本のロープで結び、結ばれたロープの真ん中をバウハンドルから通すというもの。
このようにすれば、バウハンドルに通されたロープの先端を引っ張れば、バウハンドルの中のロープには広がる力が働いて固定されていないため、3点に均等に力が分散されます。
画像のように太めのロープにしておけば、一重結びでもバウハンドルから外れてしまう心配もありません。
ロープの先端にゴムロープを結び、船上に結んでおけばロープが水の抵抗を受けないで滑走できるわけです。
引っぱる時はゴムロープが伸びるので、そのままロープを引っ張ればOK。
実はこの方法、私が考えたわけではなく、 マリンレジャー施設のハーバーマスターがやってくれたのでした。
このような発想は私にはぜんぜんありませんでした。
もう少し早く思いつけばバウハンドルの部分もちぎれることはなかったのに。
けど、これはちょっとイレギュラーな引っぱり方をしてしまった時に、このようになってしまったので普通に引く分にはちぎれるようなことは滅多にないと思います。

たったこれだけで安心感抜群!!

横綱級の大人2人とエンジンに船体に釣り道具、その他諸々で400kg位?はあるかと思われる船体が、たったこれだけでなんの不安もなく、運搬できます。
1度船内に海水が目いっぱい入った時もシャトルに乗って傾斜を登りました。
あの時は相当な重さになっていたはずです。
ゴムボートのバウハンドル等の接合部分ってなんできれないんですかね?
私はいつも不思議に思います。
座板の部分も、なんで切れないんですかね?
意外に強いインフレータブルボート、恐るべし。
皆さんが思っているほど弱くありません。
めちゃめちゃ強いですよ。

あ、そうそう。
ロープは長めに購入しておいて、これ位で丁度いいからと言って切っちゃだめですよ。
後でもう少し長い方がよかったといって伸ばそうとしても切ってしまったらもう伸ばせませんから。
Dリングの片方には1m位は余裕を持たせておきましょう。
Dリングに結ぶ時は勿論、はずしやすくほどけにくい世界最強のモヤイ結びですよ!!