ボートの紹介
私は釣りの中でボート釣りが特に大好きです。
それは、海の上では人混みの雑踏の中から解放されてのんびりと糸を垂れて日向ぼっこをしながら釣りを楽しむことができるからです。
こんな都会に住んでいると、そんな場所は他にはないのではないでしょうか?
最初のうちはそのオアシスに向かうために手漕ぎボートで向かっていたのですが、いつも一生懸命漕ぎながら目的地に向かっていると、颯爽とエンジン付きのボートが抜いていきます。
それが羨ましかったのです。
早速私もそれがしたくなり、小型船舶運転免許4級を取得しました。
今でいう小型船舶運転免許2級です。
いろいろなエンジン付きボートをレンタルしたのですが、その中でも際立って気に入ったのがインフレータブルボートでした。
そこのお店では他にFRP船もレンタルしていましたが、インフレータブルボートはいつも1番に予約されてしまうので中々乗れませんでした。
それだけ人気があったのです。
しかし、インフレータブルはやはりFRPに比べると穴があきやすい為、管理面が少し難儀だったりするわけで、そこのお店でインフレータブルボートをレンタルしたときも最悪の時は出発時はエアーを満タンに入れて出発し、帰ってくるころにはもう少しで船内に水が入ってくる位萎んでいたことがありました。
穴があいているのは出発時からわかっていたらしく、行きに足で踏んで空気を入れるポンプを手渡された記憶があります。
そんなものを受け取ったって沖で空気を入れられるわけもなく、万が一しそびれて空気が抜けたらどうするんだ!?と思いました。
整備も管理もずさんなんですね〜。
そんなところでもうボートをレンタルしたくない、けどインフレータブルボートには乗りたいというところから自分用のボートを購入した次第です。
そして、実際に購入したのはジョイクラフトのJES−383でした。
私が小型のインフレータブルボートを選んだ理由は以下の通りなのですが、それよりも何よりも1番に影響を受けたのは当時インフレータブルを乗っていたアトムさんのサイト「アトムのミニボート釣り」に出会ったからでした。
そして、私のボートのメインの偽装「スケルトン」はアトムさんの「シッティングバー」が大いに参考になっているのは言うまでもありません。
置く場所がなかったこと。
マンションに住んでいると、ボートの置き場所が皆無です。
駐車場も立体駐車場で地下にもぐる式の1番下なので高さが限られていて、この時点でボートはワゴン車の荷台に折りたたんでしまうという選択肢しかありませんでした。
そうなると通常のFRP船は不可能なので、後はインフレータブルボートか分割式のボート位しか残りません。
しかし、当初から欲しかったのはインフレータブルボートだったので、特に問題はありません。
ただ当初乗っていた車はセダンだったので、ボートを乗せることができるワゴン車に買い換えました。
FRP船に比べて安全なこと。
インフレータブルボートは安全面では同クラスのFRPボートに比べると断然に安全だと思います。
破れたり穴があいて空気が漏れないかぎり決して沈むことはありません。
私は何回も沖合3km位のところで船内いっぱいに海水が入ってきて絶体絶命のピンチにたったこともありますが、セルフペーラーを抜いて滑走することで船内の海水をすべて抜いて見事に生還してきました。
FRP船ではこうはいかないでしょう!?
スピードが早いこと。
インフレータブルボートは同クラスのFRP船に比べて喫水域が少ないため、その分水の抵抗が少なくスピードが出ます。
それどころかFRP船に取り付けられるエンジンよりも1ランク上のエンジンを載せることができます。
ジョイクラフトのJES−383は最高で25psのエンジンだって載せることが可能です。
私の場合、25psなどを搭載してしまうと転覆するのが必至のため載せていませんが。
有効利用できるスペースが多いこと。
インフレータブルボートはチューブの部分を有効利用することによって果てしなく荷物を載せることが可能です。
私のボートでは「スケルトン」によって全てのチューブ上に物を置くことが可能となり、合計13点のかさばるものがスッキリと整理されています。
詳細はアンカーロープ用フォースリール・表差し舵・ハンドコン・釣り用コンテナ2つ・RVボックス3つ・竿3本用ロッドスタンド2つ・クーラーボックス30リットル・20リットル・バッテリーとなります。
そのお陰で足元もスッキリ状態です。
小型のボートなのに5海里航行が可能なこと。
インフレータブルボートは15ps以上のエンジンを搭載することにより航行水域5海里で船検をとることが可能です。
5海里まで航行が可能になると、今まで考えられなかった高級魚のアカムツ・クロムツ・キンメダイ・メダイ・アコウなどの数々が小型のインフレータブルボートで狙うことができるという夢みたいなお話が現実になります。
もっともこれは釣りをする地域によってですが、少なくとも私の場合は現実にそのような釣果を1部分上げることができました。
3人乗りにしたかったこと
私がなぜジョイクラフトのJES−383にしたのかというと、このボートは全長が3.8mあり、これくらいの大きさがあれば最高3人で乗っても問題なく安全に釣りができると思って選んだのですが、前のスペースに誰かが乗って移動するのは危険なために3人乗りは断念いたしました。
前を重くすると、船首が波に突っ込むことがあり、1度海上で船首が波に突っ込んで数度傾いたことがありました。
その時は2人乗りだったのですが、前の1人が船首のところを枕に寝ていました。
ちょっとその点は計算違いでしたが、2人乗り用の広々とした釣りが可能なボートとなり、大変満足しています。
もっとも、べたなぎの時や小さな子供くらいなら3人乗っても大丈夫ですが!!
手にした後にわかったこと
ジョイクラフトのJES−383は床板がエアーフロアーとなっており、もちろん合板やアルミ板に比べて軽いのですが、それ以外にも万が一船内に海水が入ってきた時に船内の海水は一気にエアーフロアーの下に引いていきます。
これは、船内でもエアーフロアーは空気が入っているため浮力が合板やアルミ板に比べてかなり強いためです。
エアーフロアーの下には空洞があり、そこには100リットル位もしくはそれ以上の海水が入る余裕があります。
(正確な数値はわかりませんが。)
なので、それ位の海水が入っても足元を濡らさずに釣りをすることが可能です。
しかし、それだけ海水が入ると船体もそれだけ重くなっているので、波に対する反応もそれだけ遅れるので、さらに海水が入りやすくなります。
セルフペーラーを抜いて滑走し中の海水を抜くことで、続けて安全に釣りを楽しむことが可能です。